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「下嶋忍」紹介その2~カート椿(沈)事件~ (01/21)

「下嶋 忍」という人間性をもう少しわかっていただきたくて、
格好のエピソードを一つお話します。
これは、今思い出しても本当に恥ずかしい。
でも、こんな失敗の数々が人を育てる!、幅が出る!、
決して開き直りではありませんが、そう私は思っています。
今はだいぶ人間的に丸くなったと自負していますが、
熱くなったら突き進む、この心意気は健在です。

■「カート椿事件」

ドライバーショットが右にスライスし池のほとりに落ちました。
よせばいいのにギリギリまでカートをつけました。
ここに打ち込んでしまった悔しさもあったのでしょう、
意地でもボールを見つけなくてはと、そればかり考えていました。
しかし気がついてみるとカートは池に向かって斜面に停車しています。
冷静にバックギアに入れ替え、斜面を戻り上がろうとした瞬間です!
カートの重みでズルズル池に向かって進んでいくではありませんか!
このあたりから正直あわてました。アクセルを踏んでも後進しません。
(あのときの恐怖心といったら)
水面にカートの鼻先が触れかかったころにはパニック状態になっていました。

「これは思いっきりアクセルを踏み込まないととんでもないことになるぞ・・・」
しかし次の瞬間、カートは無惨にも池に激しく飛び込んでしまったのです。
何が起きたのかわからず呆然と運転席に座っている間に、
カートはどんどん湖底に向かって沈んでいきます・・・。
顔が水没しかけたころにようやく、
「このままでは溺れてしまう。とにかく泳いで岸にたどり着くしかない」
とやっと正気に戻り、何とか這い上がりました。

全身ずぶ濡れになりながら、フェアウエーを悠然と歩いている上司に向かって叫びました。

(私)「すみませーん。落ちちゃったんです!」
(上司)「・・・?そんなことはわかっている。早くボールをリプレースして打ちなおしなさい」
(私)「いや違うんです!全部落ちちゃったんでーす!」
(上司)「何が落ちたんだ?ボールがないなら、ほれ、これを使っていいぞ」

 全く状況をわかってくれない上司に何と説明していいか戸惑うばかりでしたが、
(私)「済みませーん、カートごとバッグも全部池に落ちてしまったんでーす」。
 上司はやっと事態の深刻さに気が着き、無惨にもカートが湖底に沈んでいる姿を見て、
 人物ができていたのか、腹を抱えて笑い転げました。
(上司)「こんな椿事は初めてだ!!」

このあと管理事務所に行って英語で説明するも、全くわかってもらえません。
「このバカ、何をいっているのか」そんな感じです。
何とか彼を湖岸に連れ出し、唖然とする彼を説き伏せ、
クレーン車を呼んでカートを引き上げてもらいました。

しかし、ゴルフ場の全てのプレーヤーが噂を聞きつけ、
プレーそっちのけで見物に来たのには参りました。
誰がこんなバカなことをしたのか・・・→全身ずぶ濡れの私を見れば一目瞭然です。
穴が入ったら入りたい、というのはこういう時の気持ちでしょう。

これには後日談があり、私のあだ名はこれ以来しばらく、
007のジェームズ・ボンドをもじって、
ジェームズ・ポンド(池)というものになりました。
ミスター・ポンドと言われる度に、このときの悪夢を思い出します。(完)


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