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企業再建に奇策なし (01/28)

当たり前の経営を当たり前にやるだけ

企業再生に奇策はないと思います。
当たり前のことを当たり前にやるだけです。
しかし、これがなかなかできない。
私の経営の師、某電機メーカーの会長は、今まで何社も再建し、
その都度上場までさせてきたいわゆる「平成の再建請負人」ですが、
いつも教えられたことは上記のことでした。

手をつけるべき順序としては、
①財務リストラ
②ターンアラウンド(いかに成長路線に乗せるか)です。

よく、企業再生と称して①の部分を強烈に推進する人がいますが、
そればかりに目を向けあまりやり過ぎると、企業は縮小均衡のスパイラルに陥ります。
ある程度すっきりした企業体質になったら
②のターンアラウンドにとりかからなければなりません。
その①②をバランスよくダイナミックに、そしてスピーディーにやり遂げた典型は、
日産のカルロス・ゴーン社長でしょう。

外部から見て当たり前と思われた諸施策を自らの手でなぜ実行できないのか。
大胆な改革ほど、同じ釜の飯を食った人間ではなかなかできないものなのです。
やるべきことは分かっていても、人間の情として、そこまで厳しくできない。
それが企業改革には外部の人間の力、進駐軍が必要といわれる所以です。

私の場合・・・
あの時は、私こそ進駐軍の切り込み隊長でした。時は、19××年、場所は米国・・・・州。
相当な反発をくらったものです。毎晩冷たい視線にさらされながらも敢然としていなければならない。胃の痛む日々の連続でした。・・・・・・

当たり前のことを自らの手で当たり前にやり通すというのは、意外にも難しいことなのです。



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