当たり前の経営~組織の簡素化① (02/4)
A社はいわゆる典型的な大企業病に陥っていました。
端的な例としては、
部門の数が20~30しかないのに、部長の数が80人以上もいて、
内実は本物の部長、副部長級の一段部長、
そして部長見習いの二段部長という、恐ろしく滑稽な組織でした。
部門長付き部長とか今でもたまに見かけますが、
まだそういう組織を引きずっている会社もあるのですね。
石を投げれば誰か管理職にあたるという状況でした。
当然ほとんどの管理職を無役に戻しました。
すると実力のないままに管理職に上げられた不幸な人たちは、
他の若手に煽られて結局自滅し、去っていきました。
この頃のエピソード
(部長1)「私が第3営業部の部長の黒澤と申します」
(私) 「下嶋です。よろしくお願いいたします」
(部長1)「そしてこちらが私の上司の大滝部長です」
(部長2)「部長の大滝です。よろしくお願いいたします」
(私) 「はぁ、よろしく・・・?」
(部長1)「そしてこちらが私の上司の鈴木部長です」
(私) 「・・・?」
「え~と、皆さん部長なんですか?」
(部長1)「はい、そうなんですが、正確に言うと、
正式な部長の下に部長代理のような一段部長がおりまして、
その下に部長見習いのような二段部長がおります」
(私) 「そうすると、部長代理や部長見習いの変わりに、
一段部長、二段部長としたわけですね」
(部長1)「ええ、最初はそのつもりだったのですが、実は今では 部長代理も部長見習いも別におります」 (私) 「ということは、部長とつく肩書きの人は最低で5人位 はいるのですね?」
(部長1)「いえ、一段、二段や代理は複数いますからもっと多いです」 「その下に同じ重層構造で課長職のかたまりがあって、 その下に同様に係長職の集団がおりますので、 かなりの管理職になります。 皆、肩書をもって楽しく仕事をさせてもらっています!」 (私) 「はぁ・・・?ところで部門には平社員は何名いますか?」 (部長1)「はい、今年新卒で入った2名であります」 (私) 「あとは全員管理職ですか!?」 (部長1)「はい、そうであります!非常に和気あいあいと良い雰囲気です!」
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