エジプト珍道中 ①
・新渡戸 稲造 「武士道」
・藤原 正彦 「国家の品格」
・古田 英明 「ヘッドハンターとつき合う法」
今回のエジプト出張に帯同した本である。
3冊まとめて買ったのではなく、どれも別々の機会に買い求めたものである。
読むのを楽しみにしていた本であった。
しばらく書斎の本棚に積んであったが、たまたま出張が発生したので取り出したのである。
とにかく何か精神性の高い本が読みたいという心の飢えが選び出したものと思われる。
しかし不思議なもので一見共通性のないタイトルだったが、
読んでみて何か共通のものが感じられた。
日本人として失われた魂、そして人生の生き方。
苦しみもがいている自分にとっては、心洗われる書であった。
エジプトという滅多に来ることができない異国の地で読んだ、
ということも原因しているかもしれない。
ホテルのベランダから眼下のナイル川の悠久の流れをじっと見つつ、
はるかに広がるアラブならではの土色の建物、
日の入りに際しては何ともいえない温か味のある太陽のオレンジ色の光が、
この古代5000年の土地を照らしているのである。
人生を考えないわけにはいかない。
しかしイスラムの人のように、
全てはアラーの神に感謝すると言って、
ゆったりと時の流れに身を任せるのも一興である。
その地で型破れの日本人夫婦と出会った。
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